ギャラリー白樺での2人展

10月30日から、鹿児島市内・ギャラリー白樺において、
2人展を開催します。

私ともうひと方は、かねてより尊敬している全身画家、村山久光先生です。

私のようなものとご一緒していただけるだけでも光栄ですし、
おこがましいとは思うのですが、大変ありがたく嬉しい試みです。

村山先生は、数年前から画業以外もう何もしない。と宣言され、
毎日スケッチに行かれ、油絵を制作される毎日を送っておられます。

『絵を描くこと以外は、もう煩わしいんだ。』

と生活の全てを「いい絵を描くため。」だけに捧げておられます。

対象も、姶良市のアトリエから1時間でいける範囲をくまなく
回られていて、何気ない地域の風景を切り取られます。
普通の方であれば、

『え?なんでここなの?」といった本当に地味で普通な光景を描かれます。

そのポイントは光線のさし方だそうで、光と影が程よいコントラストを描く
部分を求めておられるとのこと。
あとは、スケッチや油絵を描ける日陰や、安全な場所の確保できるところ、という
点が重要だそうです。

現場で描き、光が変化する中で、未完成の場合、さらに来年まで待つ。
来年悪天候だった場合は、さらにその来年まで、、、
といった具合に、非常に年月をかけて1枚の絵を仕上げて行かれます。

その丁寧で誠実、かつ強い執念と根気強さは、
私などどは正反対であり、生き方、考え方、絵に対する気持ちの強さなども
まさに全く私と正反対であり、生活も清貧そのもの。
邪なるもの、一切持ち合わせないその生き方には、畏敬の念を抱かざるをえません。
私が村山先生を大尊敬しているのは、そういう意味からです。

自分ができないことを平然とやってのける、、
そういう対象を、人はヒーローと呼ぶのであります。

そんな私にとって、ヒーローのような先生と、私となぜ2人展を
行うのか?という理由は、

1、現場で描くこと。
2。姶良市の作家であること。

その2点しかありません。

ただし、今回はそのタイトルが示すように、
私の作品も、なにげない風景の中に、美しさや真実を求めようとしている。
そんな作品に絞って展示することにしています。

私は、必要に応じて、海外へ出かけたり、空想で描いたり、音楽のイメージなど、
非日常の光景も描くこともありますが、
県内外のスケッチの中で、生活感が滲み出る日常を描いたり、

この春には、自宅から3分の、私にとっての「ユートピア」である
ある狭いエリアの田園風景を現場で青1色で描いた「ブルースケッチ」シリーズのように、
日本人であれば、誰もが見たことにあるような世界を描くなど、
何気ない日常の風景の中の美に感動して描くことが多くなりました。

今回は、そうした日常であり、誰も目を止めないような光景を描いた作品を
選んで展示することにしています。
ブルースケッチの手法の作品も掲示します。

どうかご観覧いただければと思います。

タイトル:「なにげない風景の中に本当に美しいものがある」村山久光・浜地克徳 2人展
会場:ギャラリー白樺
会期:2019年10月30日(水)〜11月7日(木)会期中無休
時間:10:00~18:00 最終日は17:00
入場無料

11月2日午後2時より、作家によるギャラリートークを実施します。
このタイミングも来ていただきたい時間です。
よろしくお願いいたします。

※お花、差し入れなど一切ご遠慮いたします。

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by sketchfarm | 2019-10-20 18:46 | NEWS! | Comments(0)
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