今回の挑戦

今回の個展で最大の挑戦は、、

スケッチしてきた主題を、単純化して強化すること、、

すなわち線による意思の表現と色彩による温度や情感を
さらに純化しつつ、強くしたい。
水彩特有の繊細ではあるが、希薄さ、儚さから脱却し、
存在そのものを強く、厚みのあるものにしたい。
強くなりたい。
(100年前から試みられている風景の抽象化の過程と言えばそうなのかもしれませんが、
今を生きる私にとっては、切実な今の私の課題であり、美術の進化とは関係ないのです)

そんなイメージがずっとあり、今回の旅でビュッフェの原画を見て、その強さに
圧倒されたのも大きかった。
イメトレはもうずっと数ヶ月あるのに、もどかしさがあって、
動機なしでは書いてはいけないという思いもあり、
スケッチ後の開始としました。

水彩やアクリルでは求められない色彩の強さ、深さ、発色というものが
どうしてもあり、、
50にして最大の挑戦、、

それはついに、、、油絵の具の使用です。

アクリル併用ではあるのですが、
以前から画材店さんに勧められていた、DUOというホルベインの水で溶ける
油彩絵の具を使って見ています。

カドミウムレッドが半端なく強く、美しい。
高かったですが「ヒュー」ではなく、本物の「カドミウムレッド」
発色強すぎです。

そして、、乾かない!!
梅雨ということもあるのでしょうが、アクリルでは数時間で乾燥するところ、
1日置いた程度では全く乾きません。
うーん、もどかしい。
早く重ねたい、塗りたい、、でも触れない、、
こんな経験は、高校生以来です。

ビートルズといい、油絵の具といい、どうしてこんな
50歳を超えたいいとししたオッサンが、ドキドキとした
初体験をしないといけないのだろうか、、
ほんと不器用な人生だなあ、と思いつつ、絵の具が乾燥する間、
他の仕事をすればいいのだ、と考えを前向きに持って行こうとしています。

この作品群がうまくいったら、少なくとも強度と存在感で
他の作品がかすんでしまうかもしれません。
それも一興。どうなるか、、

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by sketchfarm | 2018-07-08 03:58 | 2018南仏 | Comments(0)
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