漁船と桜島

このところ8月の企画展に向けて「桜島」をテーマにした作品を
増やそうとしている。

元々は桜島を描くことには以前から抵抗感があった。
まずは存在感が大きすぎて、スケッチの対象にはなりにくいということ。
横長の安定しすぎる形態が、絵の動きを止めてしまうこと、、
メジャーすぎること、、、
そんな理由だ。

しかし「桜島を描く」をテーマとする企画展なので、描かないわけにはいかない。
となると、私は決まって桜島を遠景に、手前には人間の生活感を感じられる何かを
置いて描くことにしている。
それが、住宅であったり、漁船とかとなる。
山へはあまりにも遠く、足がかりとなる「橋」の役割を果たしてくれる
何かが必要なのだ。

この作品では、久しぶりに自分らしさがでた線を引けたように感じた。
ロットリングのスティッキーの強い筆圧に耐える特性を活かした線。
こういう感じがやはり自分にあってるのかな、、
好みは別れ、あまり人気は出ないかもしれないけれど、、
着色は、やや暗くなってしまった、、



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「漁船と桜島」F4 ワトソン ペンに透明水彩 2017 浜地克徳



by sketchfarm | 2017-07-19 08:40 | 鹿児島スケッチ | Comments(0)
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