今度のプラハ行きは「塔」を描きにいく、、、というお話は
先日させていただきました。 しつこい様ですが、なんでこんなに「塔」が気になるのか、、 これはやはり、小さい頃のトラウマのようです。 5才ごろより羽曳野市から引っ越してきて住んだのが、大阪市内の 府営住宅である団地。 我が家の12号館の3階のベランダから東の方向をみれば、 とてもシンプルで意味ありげな巨大な塔がいつもあった。 下から長く高い円錐形が伸び、最上部には逆円錐の頭部がのっかるモニュメンタルな形状。 それが、給水塔であり、何をするための塔なのかと知るまでには、相当な時間がかかった。 なにやら格好よく、我々の団地での暮らしを象徴するようで誇らしかった。 ![]() (写真は色が若干違うが同型のもの。幼い目からみてとても巨大だった。) 5才の時に、大阪万博が開催され、地下鉄が延長された。 自分たちの駅が御堂筋線の南の終点「我孫子駅」で、 北の終点が万博の駅「千里中央駅」だった。 会場はとても混雑していて1度では見回ることができなかったのだろう。 何回もバンパクに連れていったもらったようだ。 そんな会場のど真ん中にそびえ立つ、奇怪な塔がこれ。 ![]() こんなのを5才の子供が見たらどうなるか、、 夜には目玉から強烈な光が放たれていたし。単純に怖かった。 夏には、団地のベランダから富田林のPLの花火がよく見えた。 PL教団はバンパクと同時期に、これまた偉いケッタイな塔を立てた。 近くにいった際などは、その奇抜で有機的な形状に、 なにか不安げで気持ちをゆさぶられるような感覚を覚えたものだった。 ![]() 小学校高学年になると、自転車で天王寺あたりまで走っていくことが多くなった。 そんな時、いつも目に飛び込んできた塔があった。 ![]() 大阪名物・通天閣ですが、 この形状はさきほどの給水塔と共通するバランスをもっており、 塔とはこういうバランスが安定的なのだ。と妙に納得したものだ。 PL教団の塔は戦没者への鎮魂の意味があるということだが、 それ以外の塔に宗教的な意味はない。 しかし常に空を希求し、地べたをうろうろする小さき人間を睥睨する これらの巨塔たちに物心ついたときから圧倒されていた、、、という事も なにか影響を得ているように思えてなりません。
by sketchfarm
| 2011-07-04 15:56
| ひとりごと
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Comments(5)
好きなものを、目的をしっかり持って描きに行くっていいですね。
海外まで行くならそれが一番ですね。 (ちょっと反省) それにしてもPLの塔、すごいですね~。
kumisukeさん、昨年のアルルの時は何の情報も気負いもなく
いったので、かえってそれがよかったのかもしれませんが、、 PLの塔ぜひ見てみてください。 ![]()
またシンクロニシティーが起こりそうだ!
大阪芸大時代、羽曳野にも住んでいた。あと藤井寺、松原、針中野 その住宅が気になる!長吉長原の団地じゃないよね?
撮影監督さん
またシンクロですか? 羽曳野は恵我ノ荘というところでした。 藤井寺遊園地や球場もよく連れていってもらってました。 針中野はばあちゃんの家があって、商店街をよく歩きましたし、 長吉六反のダイヤモンドシティーのレコード屋にも よくいってましたよ。 団地は住吉・苅田の団地でした。 ![]()
恵我之荘って羽曳野なんだ!
僕がいたのは藤井寺球場西?の方で池とか古墳とかあった。 苅田団地って長居公園の方なんだ。 当時は今の長居競技場はなくて原っぱ見たいな所もあったよね! 遊びで草野球とかやってた。撮影も良くやった。 藤井寺時代は近鉄が強くなってマニエルとかいて 外野で裸になって良く試合見てた。7回ぐらいから入るとタダでした。 今は球場も無くなったけど藤井寺遊園地はどこにあったの? あと三菱銀行北畠支店人質事件の時、8ミリカメラを持って行って パトカーとか撮りまくりました。 3,4回生の時は針中野でした。 金が無いので飲み会はアパート。 一人5百円出しで当番があの長ーい商店街に買い出しに行き材料を 仕入れ焼き鳥や、おでんを作ったものでした。 そんな時代でした。 懐かしい。
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