カテゴリ:プラハ紀行2011( 22 )

100号の絵

先日、ある会にお誘いを受けて、100号の絵に挑戦しています。
100号のキャンバスを張るのは20年以上ぶり!
キャンバスを張る道具から購入しました。

ちょっと普通の油彩の人と違うのは、私は木製パネルにキャンバスを張っていること。
線による筆圧や、布で表面を拭き取る手法を使うので、普通木枠にキャンバスだと
画布がへこんでしまってダメなんです。

このサイズになると、体ごと画面にぶつかっていけるので、
とてもやりがいがあります。
また、工程も、通常のスケッチのように、一気に仕上げるのではなく、
いったりきたり、進んでは消して、また戻る。の繰り返しになり、なかなか進みません。

表現としては、やはり強い線にこだわりたい。
しかし、色彩の重なりや行為の集積による深み、偶然性、美しさにも力を入れたい、、、
色と線のせめぎあいです。


締め切りは5/27。
あと5日間。どうなるか、、、

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(画像は途中の段階です。これからまだまだ変化します。)
by sketchfarm | 2013-05-22 11:22 | プラハ紀行2011 | Comments(0)

いつのまにか好きになる

始めはどうってこともない、、って思っていたのに、、

長くつきあっているうちに、いつのまにか好きになっている、、。

そんな事ってありますよね。

我が家にもそういう絵があります。

チェコの田舎の街で描いたスケッチ。

ダーマトで軽く描きました。

描いているときの、澄んだ空気、さわやかな風と日差し。

おだやかな気持ちが絵からにじみ出るのでしょうか、、

うまいとか下手とかではなく、見ていて心地よい記憶が甦ってくるから、、

壁にかけて毎日ながめています。


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by sketchfarm | 2013-01-31 00:43 | プラハ紀行2011 | Comments(0)

カレル橋の女

プラハ・カレル橋の上でのスケッチ。
橋の欄干にたたずむ女性を横目にみながらすばやくスケッチしました。


これまでブログなどでは紹介できてなかった作品。
昨年制作した作品ですが、本日手元を離れることになりました。
この女性とも今日でお別れです。

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by sketchfarm | 2012-10-20 08:38 | プラハ紀行2011 | Comments(0)

プラハの忘れ物?

土曜日、スケッチに行く前にスケッチブックを、、と探していたら、
昨年の個展の際に発表しなかったスケッチ小品がけっこう出て来た、、。
忘れていたのですが、なんだか嬉しくなりました。

プラハ・ルズィニエ国際空港でのスケッチ。
おそらくムスリムの女性でしょうか、何かごそごそと食事を始めました。
こそっとスケッチしようとしたらキッとにらまれましたが、そのままスケッチ。
後ろのカフェにはチェコの代表的なビール、ピルスナー・ウルケルの看板が見える。
チェコで「とりあえずビール。」といえば出て来るビールでした。

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プラハ・ルズィニエ国際空港でのスケッチ その2

バスを待っている女性。
空港の印象は、ついた時は曇天、いかにも想像していた通りの東欧の
暗い印象だったのが、帰りの時は、快晴、プラハにも好感をもっての帰途でしたから
同じ空港でもまったく逆の印象でした。

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by sketchfarm | 2012-04-30 10:18 | プラハ紀行2011 | Comments(0)

プラハの大型作品

先日開催した個展「百塔の街・プラハ」では、
現地スケッチと現地の印象をもとに、木製パネルに描いた作品を3点出品しました。

これらはペンと透明水彩の技法をベースにして、さらに昔行っていた絵画的な手法を
思い出しながら取り入れ、強度と深みのある作品を目指して制作しました。

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「百塔の街」900×900


木製パネルを支持体にすると、筆圧その他、体重をかけたストロークなどが可能となり、
画面との向き合い方が、より身体的なものとなっていきます。

制作時間もより長くなり手数も増していくので、厚みも増していくようです。
今後、こういった大型の作品づくりも積極的に行って参りたいと思っています。

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「カレル橋を望む」900×450

ですが、初見の感動を得るための手段としての「旅」スケッチ、
日常を切り取るスケッチはもちろん続けながら、、

頭によぎるイメージは常に、自分自身の弱さ、甘さであったり、
あらゆるファンタジーをぶった切り、血の出るような線による真実の作品。
そんな作品の事をいつも夢想しつつ、
次の旅をまた心待ちにしています。

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「塔」900×450






今年の冬は、地元・蒲生のスケッチもしてみたい。
by sketchfarm | 2011-11-16 15:21 | プラハ紀行2011 | Comments(0)

個展終了の謝辞

11月1日から6日までの1週間の個展が昨日無事終了いたしました。

おかげさまで多くの方々に見ていただくことが出来、
新たな出会いもあり今後の制作の励みとなりました。

「感動」をその場で絵にする行為であるスケッチにとって、
「旅」は初見の感動を得るための最良の手段です。
今回のプラハ旅行も短い旅程ではありましたが、多くの感動を得る事が出来、
描きたい気持ちが徐々に沸き上がってくる旅でした。

今回は、線スケッチという基本を軸に、画材や描法などいろいろ工夫し
自分なりの「線」と「色」にこだわって表現してきました。

そんな作品をご覧いただいて素直な思いから「この絵が好きです」などのお言葉を
いただくとこちらも素直な気持ちで嬉しくなりました。

作品を求めていただいた方々には心から感謝申し上げます。
最高の評価と賛辞を頂戴したと実感しております。

新聞の記事の切り抜きを握りしめて「楽しみにしていました。」
とおっしゃってくれた方も何人もおられました。

中町教室、リビング教室の方々の素晴らしいお花や差し入れにも
温かい気持ちが伝わって感謝の気持ちでいっぱいです。
ですが次回からはどうかお気持ちだけでお願いいたします。

現在、療養中の生徒さんM・Hさんが元気に歩いて見に来てくれたことも
嬉しい喜びでした。顔色もおしゃべりも変わりなく楽しいひとときでした。

カモコレで忙しい中、遠い蒲生から来てくれた方々、
素晴らしい環境で展示させていただいたギャラリー白樺さん、
おいしいかるかんをいただき、お話できてよかった社長様、
おいしいコーヒーやぜんざいをごちそうになった白樺のスタッフの皆様、
今回の企画をしていただいた川野様、
搬出を手伝ってくれた、Iさん、T夫妻、
東京の36景展の情報や絵具を持って帰ってくださったHDさん、
広報告知にてご協力いただいた、
南日本新聞社様、南日本リビング新聞社様、クラウド様、NPO法人PandA様、
蒲生観光交流センター様、蒲生ふるさと交流館様、他多くの方々、
本当にありがとうございました。
その他、色々行事が重なってお越しになれなかった皆様にも感謝申し上げます。

皆様本当にありがとうございました。

性懲りも無く、またどこかへスケッチに
行きたいという気持ちがわき上がってきておりますが、
荒れ放題の庭や畑を見るにつけ、
しばらくは地元・鹿児島、蒲生にておとなしくしたいと考えております。
by sketchfarm | 2011-11-07 11:20 | プラハ紀行2011 | Comments(5)

個展始まりました。

昨日から個展「百塔の街・プラハ」が鹿児島・ギャラリー白樺で始まりました。
今年の初夏に滞在したプラハの街を歩き、その場で描いたスケッチを中心とした展覧会です。

感動をその場でそのまま、見た通り、感じた通り描く。
描きたい物を、描きたいままに描く。
シンプルすぎるかもしれませんが、
それがいまの私には大事なことです。

気をつけているのは、
活きた線が引けているかどうか、
自分らしい線や色となっているかどうか、
強さや勢いがあるかどうか、、、
時をわすれて、無心に無我夢中に、息を止めるように描いています。
しかし、ああいう絵を描きたい、こんなふうにしたいという創作や意図的な
思いももちろんありますが、得てして狙い通りにはたいていいきません。
創作と無心のあいだを行き来しつつ、楽しんで描いています。

スケッチをもとにしたすこし大きめの絵も数点あります。
地元の蒲生の和紙を使ったり、様々な画材を使ったりしています。

昨日は私が不在の時にいらしてくれた皆様には失礼いたしました。
今日は会場にはいけませんが、明日は在廊できると思います。
6日までです。
よろしくお願いいたします。

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by sketchfarm | 2011-11-02 09:14 | プラハ紀行2011 | Comments(2)

なくてはならない

今日の午前中まで、あしかけ3日間かけて地元・蒲生町のイベントである
「カモコレ vol,5」のメイン企画での制作作業に没頭していました。

鹿児島出身で福岡在住の世界的に活動されておられる
美術家・藤浩志さんを招いて蒲生ふるさと交流館の庭に
巨大な龍〜飛龍〜を制作しました。

これは青森のねぶた祭りの山車廃材を1台まるまるもらいうけて、それを分別、再構築
したもので、飛龍は材料のなかの針金のみを用いてつくられたもの。

藤さんの指導のもと、私など3名と地元の蒲生高校の美術部のみなさんとで作業してました。
おとといは雨でちょっときつかったですが、昨日は快晴。
気持ちよくモノヅクリに没頭できた時間でした。

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さてさて、個展があと2週間と迫ってきました。
チェコにいったのに、アレの絵は無いの?という声なき声にお答えしないといけません。

アレとは何か?

チェコといえば???

そう、ビールですね!
ビールの絵はないのか?無いはずは無い!という方も多いと思いますが、、

やっぱりあります。
ただ色付けが遅れていました。
チェコは世界で1番ビールの消費量が多い国。
水よりも安く、おいしいビールをたくさんいただきましたよ。

伝統料理、グラーシュとクネドレーキ(蒸しパン)と共に、、、

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by sketchfarm | 2011-10-17 17:24 | プラハ紀行2011 | Comments(2)

着彩2つ

先日描いたダーマトグラフによるスケッチサンプルに
着色してみました。(八坂の塔)

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最初、セピア1色で、、と思ってましたが、
空を青く塗ってみて、木の緑、人物の赤など、
ほんの少し控えめに色を加えました。

この方法だと、色付け作業に、ほとんどストレスを感じません(笑)

色付けがストレス、、という訳ではないのですが、
はやり色の選定に悩んだり、時間がかかったりしがちなので、
こういう軽めのスケッチもいいなと実感しました。


もう一つ、着彩の実験です。

プラハ旅行の初日、雨の中、ほうほうのていで宿に到着。
寒いは疲れたわで、くたくたになりましたが、夕食までに、ちょっとそこらを
散策、、という事で、小さなスケッチブックとティッキー1本を片手に外へ。

おそらく仕事を終えた女性が、ビルの屋根の下で雨宿りしていました。
待ち合わせかな??と思ってスケッチ。
10分ほど立っていたでしょうか、待ち人来らずといった感じで、
歩き去っていきました。

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これは、あまり立体や陰を意識せず、
青、紫、赤、緑、黄の5色をまんべんなく乗せてみました。
かなり淡いので、どんどん重ねてもあまり怖く?ありませんでした。

(怖い、、というには、絵がだめになってしまうのでは??という恐怖感のことです。)

ですが、このところ最悪絵がつぶれてもいいや。
的な意識で着色することもあります。
透明水彩でボナールのような色使いができないだろうか、、などと夢想したり、、
by sketchfarm | 2011-09-11 15:05 | プラハ紀行2011 | Comments(0)

色彩と線の実験2種

プラハのスケッチの制作を進めています。

私が常日頃考える目指したいスケッチとは、、

・線の勢いがあり生きていること。スピード感。
・絵の強さ
・色彩の豊かさ

を常に考えています。
ですが、その三拍子がなかなか揃いません。
もちろん現場での感動が全ての動機となり、
現実の観察が原点であることはまちがいないのですが、、

これまでの課題として、線と色彩との関係というものがあります。

現場での緊張感をもった線の描写を基本とする事はとても大事なのですが、
線が先、着色が後という手順が決定されるため、
着色が線の世界に干渉、もしくは強制されるということになりがちです。

で、、ともすれば、マンガや塗り絵のような動きのない、ペタっとした表現に
なりがちになってしまいます。
「はみださないように」塗るためにね。

現場、もしくは現場スケッチを基にした制作の場合、
線に勢いや動き、感情を込める表現は、可能だと思います。
画材の選定やその時の感情や感覚にそった線の扱いをすればよいのだから。

ただ、これまで、その線のスピード感にともなうだけの着色ができていたかどうか、、
線からはみださないように「塗る」ために、現場での感動やそれをすばやく表現するための
スケッチングが阻害されてはいないか?

ここ数年、模索していました。
それを克服するため、最近は着色の際に、にじみやぼかしなどの技法を徐々に
試してきました。

最近、思うのですが、作品のためには、線は色彩を強制しなくてもよいのではないか?
と考えています。。
簡単に言うと、「色彩は線の境界をやすやすと超えてよい。」という事です。
それに加えて、「色彩は実際のモノの色にも干渉されない。」
要は、好きな色をつかってよい。

永沢先生も自著の中で、ゴーギャンの言葉に触れ、対象の中に潜む色彩を
自由に表現してもよいと述べられています。

それと、透明水彩のよさは「重色」です。
違う色を重ねることで生まれるハーモニーや不協和音の楽しさ。
違う色を重ねる事で「色彩でデッサン」するということ。

セザンヌはドラクロアの絵画を評して次のように書いています。

「純粋な色彩そのものの喜びについて(中略)絹織物のように、色調が互いに交錯している。
すべてが織り上げられ、全体として仕上げられている。だからこそ、丸みがある。」

ドラクロアの絵の論評は私にはできませんが、言葉の表現としては感じるものがあります。

線を自由にひき、色を自由に塗る子供の頃の楽しみこそが、絵を描く原点だとすれば、
色彩は線の柵の中でしか生きる事を許されないはずはありません。

それともう一つ、線についても、ここ最近、ダーマトグラフでの表現を試しています。

ピグマペンやティッキーなどの製図ペンで表現し得なかった、線の強弱が
1本の線で表現できやすいからです。

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「プラハの塔」F10変形 
これは線による形態のデッザンの上に、さらに色彩の重色によるデッサンを
試みたもの。(自分の意識としてです。普通の水彩にみえるでしょうけれど)


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「百塔の町」F10
ここでは線の強弱を意識して描いています。

まだまだ未熟ではありますが、今回の個展を機に自分の理想とする絵に向かって
更に色々実験をしていきたいと思います。
by sketchfarm | 2011-08-31 11:56 | プラハ紀行2011 | Comments(4)