ギャラリー白樺でのグループ展が最終日

気がつけば今日がギャラリー白樺でのグループ展が最終日となっていました。
もっと早く書いておけばよかったのですが、、
いろいろな素晴らしい作家の方々の出品があるのですが、
とりわけ見ていただきたい作品があります。

村山久光さんという洋画家の作品に感動しました。
画像は残念ながらありません。

なにげない、溝部や横川町、さつま町などの農村風景やリンゴなどの静物を
おだやかに描いておられます。
中でも6号くらいのキャンバスに、田園の丘の中腹にたたずむ畜産の牛舎が
陽光に照らされているように描かれた作品に釘付けになりました。

先日偶然、村山さんと話ができましたので、お聞きした所、
この絵をかくのに1年ぐらいかけているとのこと。
また全体的に筆が遅く、仕上がりまでものすごく時間がかかってしまうことを
恥ずかしそうに語っておられました。

夏から秋ごろに描いていた絵も、冬になり同じような光がなくなると、
次のシーズンまで待って、あらためて現場に向かい描き直す。

この現代において、おそらく誰も目をむけようともしないであろうモチーフに
愛情を、しかも想像を絶する時間をかけるその精神たるや、、、

あの大震災や原発という試練に衝撃を受け、その悲しみや怒り、絶望を描く
作家も多いと思いますが、むしろこういう穏やかなやさしさの絵画こそに
強み、強烈な怒りを見てしまう私はどこかおかしいのでしょうか。

なによりも現場で油絵の具で描くオーソドックスな風景画家のスタイルを
とっておられますが、私には古臭さなど一切感じませんでした。

こんなにも無心であり、野心やよこしまなるものが感じられない素直な絵画を
おそらくこれまで見たことがないかもしれません。
最高の技量があるにもかかわらず、技に奢らず、みせびらかさず、謙虚に
対象を愛した結果を、提示する姿に感動を抑えられませんでした。

おなじ姶良市の作家ということにも感動です。
by sketchfarm | 2012-01-15 10:17 | NEWS! | Comments(0)
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