昨夜は中町教室でした。
天文館36景の打ち合わせのあと、、
現場スケッチの実力アップのためのトレーニングとして
・「人間採集」10体
・「自動車採集」 5台
を目標に、外へ出ていただきスケッチをしていただきました。
天候のコンディションもよく、教室の周囲は繁華街で、人にも車にも
ことかきません。
条件はスピード&下書き無しの一発描き。
やはりスケッチは下書き無しのものが、勢いもあり、瑞々しい魅力に
あふれた作品になります。
しかし障害となるのが、、
人物と自動車、家屋、、、といった
皆が見慣れている「記号」的なモチーフ。
これらが、現場で一発描きができなければ、現場スケッチに対する
苦手意識や抵抗感を感じてしまい、、
スケッチを楽しめないのではないか??と思います。
昨日のみなさんの結果を見るに、
人物はみなさん技術的にも向上し、しっかり捉えられていました。
屋内でモデルをつかったクロッキーを何度も行った結果だと思いますし、
日頃の観察力もあがっている証拠でしょう。
しかし、みなさん自動車に関しては平常心にて捉えることが
難しいようでした。
それはおそらく2つの原因が考えられます。
1、すぐに移動してしまうので、早く描こうとしてあわててしまう。
2、全体を描こうとする気持ちがあるが、部分を描いていくと、最後に崩れてしまう。
などが原因だと思われます。
1.に関しては、「駐車中の車を描く」「写真を見て描く」など、ゆったり描ける
環境で、スケッチし、車の構造をつかむ。
2.に関しては、車の共通する構造をつかみ、車のスケッチの手順をつかむこと。
が対応策だと思います。
私は、無意識でしたが、下書きせずに描いてみたところ、、、
以下の写真のような手順で描いていました。
1.フロントガラスとサイドガラス(ピラー)と天井のラインを描く。
まずは上の方から攻めて行きます。
2.フロントグリル(顔の部分)を描く。
ライトが目玉、グリルはお口、ですね。
3、タイヤは側面ドアーを描いてできあがり。
タイヤは、4輪とも平らな地面につくように。
参考までに、四角いステージに乗せてみました。この四角が太陽が真上にある時の
「陰」を表しています。
私はこの手順が、一番しっくりきているようです。
コツは、フロントガラスとサイドガラスで、おおまかな立体空間をつかむこと。
ここがきまれば、60%はできたといっていいでしょう。
難しいのはタイヤの表現。
タイヤが収まる穴は、ボディーのかなり上の方まであいている、、、。というのも
ポイントです。
参考になったでしょうか?
ぜひ何回もトライしてみてください!!