先日、第8期リビング教室の講評会がありました。
参加された皆さんの作品をご紹介します。
<末吉克子さん>
回数をかさね、個性とともに風格がでてきた末吉さん。
この建物も2回描いて来られたように、納得するまで同じモチーフを何回も
描いたりできる、持久力と探究心があります。
それはずばり才能です。なかなかできることではありません。
難しい3点透視図法も描きこなしておられました。紫を基調とした色使いも特徴的です。
<花田順子さん>
最初不安げだった花田さん。でもこのところ描くことが楽しくなってきたようです。
画面の中にしっかり構図をとることができていますし、
ピンクを基調としたふんわりとした絵柄、時に黒をポイント的に使っています。
色使いとモチーフの捉えたかが面白いので、もう1点のせます。
<安達裕子さん>
黄昏れの色合いが統一感をだしていた安達さん。
なんだかリッチな感じがします。線もたおやかで特徴がでてきました。
中央公会堂の絵も一歩踏み込んだ構図でよかったです。
寒い中、淡々と集中して描いておられたのが印象的でした。
<橋口千穂子さん>
このところ果敢に作品作りに取り組んでおられます。
遠近法や人物の表現など、かなりのレベルに到達しており、線も堂々とした風格さえ
感じます。色使いも特徴的で、クールビューティー!
建物などの描写も観察力の高さが伺えます。今後が更に期待!
<古園美智子さん>
ほのぼのとした女性らしい視点の作品です。人物や赤ちゃんなども積極的に
配置して、動きと臨場感を出す事に成功していますね。
かわいらしさの中に、オシャレな感性がにじみ出始めてきました。
これからも女性ならではのライフスタイルをどんどん表現してほしい。
<堂園常子さん>
やさしい細やかな線と詩情的な色使いが魅力的な作品です。
繊細なのですが、作品全体としてとても強度がある素晴らしい作品となりました。
今回は線にこだわってみたかった。とテーマを自覚して参加してこられたとのこと。
頭が下がります。
<有川美千代さん>
くすみのある独特の色使いと、パワフルな線スケッチが特徴的な有川さん。
最近は線の表現にやや迷いや試行錯誤の様子がみてとれますが、それもこれも
成長の兆しが見え始めてる状況ということ。
もう小さな画面やモチーフにはあきたらなくなっているかのよう。
大画面に大きな風景などを描いてみてはいかがでしょうか?
その他、当日欠席のかたや、見学のみの生徒さんもおられましたが、
全体としては、皆様の個性が見え始めた講座となったように感じました。
かなり枚数もこなしてきておられる方もおられ、線と色のバランスをも、
毎回実験するかのように研究されています。
今後は、さらに自分にあったペン、色、そして表現テーマを、描くことによって
追求していただき、絵を描く生活、絵を描く喜びを獲得していっていただけたらと願っております。
今回はお疲れさまでした!