紙と線その2

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結局、いつもどんな線をひいたらいいのか、、、

つねに悩んできました。

永沢先生のような、時には強く厳しくもあり、時にはかろやかで楽しい線。

ビュッフェにように、強く固い、存在を誇示するような線。

ジャンセンのような、やわらかく繊細な、情緒的な線。

エゴンシーレのような、切実で、思い詰めたような線、、、。

果たして私は、、、?



ペンスケッチでよく使う耐水性のペンの多くは、製図用のペンです。

そのよいところは、なめらかで一定の太さの線がひけるところ。

使いやすく、入手しやすいという利点もある。

悪いところは、ともすれば線が単調となり、固い線をひくと、

マンガやイラストっぽくなりやすかったり、

説明的な絵になりやすい、、、という部分がありました。


またそれらを水彩紙にて使う場合の組み合わせもあると思います。

アルシュやキャンソン、ワットマン、ストラスモアなど試してみましたが、

自分的には、少し黄色っぽいワトソンペーパーが使いやすく、日常に使ってきました。


この製図用ペンと水彩紙の組み合わせは、使いやすく便利なのですが、

常にどうも物足りない部分もありました。

で、昨日の実験、地元の和紙を使ってみたところ、これまでの悩みの一部が

解消されたような気がしました。


和紙特有の水分を吸い込み、ためる効果により、有機的で、表情のある線が表現できる。

ゆっくり引けば太り、早く引けば、流れるように細くなる線。

ペンをとめれば、インクの溜まりがにじみ、線の関節や句読点のようなポイントを残す。


これからの課題は、着色の表現かな?

にじみやぼかしの表現は楽しいが、こまかい表現に限界があるようだ。

また、線に個性を出す事ができるか?

岩彩画、俳画、水墨画、絵手紙画、木版画、、、などのムードに近づくが、、

ややもすれば、没個性的となる。


ここしばらくは、和紙に描く実験が続くようだ。

面白いので、たくさん描いてしまう。
by sketchfarm | 2010-08-20 13:40 | ひとりごと | Comments(0)
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