以前描いた山形屋のスケッチ。
これは昨年の初頭の個展の際に発表し、その時売れてしまったので、
手元にはないのですが、
そのコピーを参考にしてリメイクしてみました。
そのアングルでの山形屋の風景が大好きだからです。
前回のスケッチ作品は線画の上に、黒のダーマトグラフとオイルパステルで
陰をつけただけの作品でしたので、
もっと絵としての厚みや重みなどを足した表現で手応えを感じてみたかったという
思いがありました、、
今回は、水彩1色によりまずおおまかなシャドウを描いてから、その上から
線でのドローイングをかさね、さらに、黒インクをガラスペンで加筆したり、
空などを白ジェッソで厚塗りしたり、
遊びのつもりでやりたいようにやってみました。
スケッチ作品とは言えないかもしれませんが、
今後、大型作品などを制作する際の、エスキースとして実験してみました。
「スケッチは入口」と永沢先生はおっしゃっておられました。
出口としてのスケッチもありかも、、と思っていますが、
また違う出口の可能性も感じています。
とても楽しかったです。
いかがでしょうか?
2010年5月
F8 水彩絵具、ペン、インク、ダーマトグラフ、オイルパステル、ジェッソ